垣谷美雨 あなたの人生、片付けます
片付け屋の大庭十萬里が家を片付けられない人たちの心の問題を解決していく話。
4人のストーリーから構成されていて、とても読みやすいです。
これ、すごいです。
お屋敷に住む高齢女性が出てくる話があるんですが、もうまさに私の祖母って感じで。
祖母は別にお屋敷に住んではないんですけど、とにかく物が捨てられなくて、特売で買ってストックをたくさん持っておくタイプです。
ストッキングが何足もあるところなんてまさにそう!
で、わたしはそんな祖母が理解できなかったわけなんですけど、どうして祖母が物を捨てずにため込むかが少し分かった気がします。
祖母は主婦とは有事の時のために特売で安くかったものをストックしておくべきだ、物がいいものは捨てずに大切に取っておくべきだと考えてるんですね。
それが主婦の鏡だと。
わたしは出産前までトヨタ系の自動車部品メーカーで働いていたんですが、トヨタ式で考えると在庫の持ちすぎっていうのは一番のムダなんです。
在庫をたくさん持ってしまうと全てのムダや改善点を隠してしまうからです。
今祖母は認知症でグループホームに入っているので、コロナの件でマスクやトイレットペーパーを買いに走ることはなかったですけど、こういう人はストックしてあるくせに買いに行くんですよね。(笑)
この本の大庭十萬里さんの言葉で「明日人生最後のゴミ出しだったとしたら、あなたは何を捨てますか?」というのがあるんですけど、
さて、自分だったら何を捨てようか。
思い出のものとか、いつか使えるかもって取ってある雑貨やお菓子の缶とか(笑)
コロナの影響で断捨離も流行っているみたい。
本当に必要なものってなんだろうって考えさせられる1冊でした。